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「Daydream weaver」深沼元昭全曲解説 :


もともとは同名の楽曲があって、それは結局今回は選にもれたのだが、タイトル自体は気に入っていたので…という経緯で名付けられた今回のアルバム。「weave」とは「機を織る」という意味があり、ストーリーテリング的な、妄想力依存的な歌詞を織りなしてきた作詞のスタイルや、ぐるぐると考えつつもなんとか踏み出して行こうという行動をよくとる自分の歌詞のメイン主人公には、「Daydream weaver」という表現が似合うかな、と。そして「weave」には曲がりくねって進む、という意味もある。俺はいろいろと模索しつつも、常に未完成の自分の音楽を、おそらくは死ぬまで更新し続けるしかないのだろうな、と思っている。そして(以前も言ったことだけど)、信じられないことに、自分はまだ成長し続けていると思っているし、音楽的にこれからピークがやってくる、とすら思っている。「Daydream weaver」という名前はそんな自分自身にもおあつらえ向きだと思う。しかし、その中身は、全キャリアを通しての最高傑作だと胸を張って断言出来る。もちろん、次はこれを超えるためにまた七転八倒するつもりだけど。
 この作品を制作発表するのに尽力してくれたスタッフや関係者の方々、最高の演奏をしてくれた林君や小松君、素晴らしい歌を歌ってくれた佐野さん、Lucy、竹内さん、素晴らしいミックスを施してくれた省二郎さん。そして、いまここを見てくれているリスナーの皆さんにはとても感謝しています。ともに作ってくれる人、聴いてくれる人がいなければ、俺は何も出来ません。ありがとう。

では蛇足の解説を


1. Stupid diary

 2007年3月のライブ直前に書いた曲で、そのライブから、今回のレコーディングに参加してくれている林/小松組のリズムセクションになった。そのときのリハーサル初日が凄く良くて、その勢いでリハ終わりに帰宅してすぐに書いた曲。なので、ある意味現メンバーのメロウヘッド・バンドの1曲め、ということになる。彼ら抜きでは今作の、サウンドはもとより、楽曲たちも生まれなかったと思う。
 自分語り満載の翌日見たら思いっきり後悔して全削除してしまいそうな日記を書きそうな衝動と戦う男の歌。

 アコースティック・ギターはK.Yairiのピックギター(RP-1)を指弾きで弾いている。(クラシックギター出身のくせに指弾きが苦手なので、そうとう苦労した)エンディングをよく聴くと終わる直前でカツッという小さな音が入ってるけど、これはヘッドホンのケーブルが当たってしまった音。エレキギターは以降の曲もほぼ全てGibson Les paul Standard。この曲はギター類も歌もデモの段階でほぼ完成していたので、既に録られていたものに併せてリズム隊に演奏してもらった。こういったテンポ速めの細かい曲でのそれは相当に難しいんだけど、難なく2テイクほどで決めてしまう2人の演奏力は凄まじいものがある。


2. 南ウイング

 前述のライブの1ヶ月前に行われたアコースティックライブ直前に完成させた曲。楽曲的にも音像的にも、かなり納得のいくなかなかの出来になったと自負している。
 端的に身もふたもなくいえば疎遠になっていた元カノの海外帰りにアポ無しで空港に迎えに行くまでの話。頭の中ではポジティブな結果を懸命に考えようとして、あっさり海外で知り合ったルームメイトかなんかと帰国してきて最悪の体験になる可能性やら、無数のうまくいかなそうなことが思いついては振り払って空港へ向かっている。「最高のエンディングの後でも人生は映画のように終わってしまわない」という以前からよく取り上げたモチーフも使っている。
 4本のアコースティックギターによるアンサンブルは、4本録っては1つを直し…という形で何度もリファインした。はっきり言って、もう一度はやりたくない程手間がかかった(笑)エンディングでは6本のエレキギターをほぼ同じフレーズで重ねている。コーラスも多数重ねられてあり、手法的にはいわゆるフィル・スペクターサウンド的なアプローチである。


3. Never enough

 Lucyとは彼女が在籍するバンドLAZYgunsBRISKYのプロデュースをすることで出会った。声や歌唱法を含めたパーソナリティに圧倒されて、是非Mellowheadでフューチャリングしたいと思い書き下ろしたのがこの曲。相当に難しい歌なんだけど、見事にイメージ通りに歌ってくれた。
 英語詞の時は、普段の自分の歌詞の作風から逸脱したものを書けるので、楽しんで出来ることが多い。(まあそれほど英語が達者ではないので、いずれにしろ普段通りにはできないわけだが)結果的には凄い内容になってしまったけど(笑)
 これはワンマンプロダクションでの制作。あまり凝らずにストレートに行こうと思ったのでバックトラックは2日で一気に仕上げた。


4. Here

 「Here, not there」というタイトルだった時もあったのだが、長ったらしいからか、誰もそう呼んでくれなかったので、もともとの端的なタイトルにした。
 自分としては珍しくストレートなラブソングで、不吉な言葉も出てこないので、これなら結婚式で呼ばれた時でも歌えそうである。というか一度歌ったのだが。
 歌としてシンプルに伝えたかったので、奇をてらわずに、素直なバンドサウンドに仕上げた。レコーディングも弾き語りにあわせる感じでメンバー二人には演奏してもらった。ベーシックなエレキギター2本アコースティックギター2本を左右に散りばめる王道アンサンブルになっている。


5. しにがみの夢

 これはアルバム制作後半に作った曲で、Gheeeの「Bloody Tiffany」と同時期に作ったためかリズムアプローチが似ている。その曲はまだ音源として未発表だけど、発表された際にはぜひ聴き比べてみて下さい。
 歌詞は自分の行動や決断や言動が人の人生に影響を及ぼすことへの漠然とした不安やためらいがテーマとなっている。
 ギタープレイ的にはかなり弾きにくいものになっていて、ライブのリハーサルで歌いながらリフを弾いたときには若干後悔した。それでもしつこくやってるとなんとか出来るようになるものだ。まあ昔からこれを繰り返して来たわけだけど。


6. Edge of the bed

 佐野元春さんのライブでTTシスターズの一員としてコーラスを担当している竹内さんに、共同作詞とメインボーカルを担当してもらった曲。曲自体はVelocity Daysのころに既に書いてあった。彼女の声や歌唱が凄くイメージにあっていたのでお願いしたんだけど、予想以上に素晴らしく仕上げてくれた。
 自分の歌パートの歌詞は書いてあったので、それに合わせて作詞をしてもらった。
 この曲はワンマンプロダクション。今作の中では「Mellowdrome」の頃のメロウヘッド初期に近い音。


7. Better days

 「Empty hands」以来Mellowheadで2度目の佐野さんとの共演。佐野さんの作品「Coyote」で長い時間一緒に制作に関われたこともあって、より、佐野さんの歌に対してフィットした曲を書きやすい条件は整っていたとはいえ、やはり、候補を何曲も書いて、選定には時間をかけた。
 とはいえ、タイトルはこれにしようと前々から考えていた。「Better days」という言葉は、他の曲でも使っていて、ある意味ではこの作品の通奏低音のようなキーワードになっている。「Better」という言葉は、ときにある種の妥協的な響きを感じることもあるかもしれないけど、俺は凄くポジティブな言葉だと思っている。
 シンプルなギターサウンドだが、リズム隊の二人の演奏は鬼気迫ると言っていい程の素晴らしいもので、レコーディング中には鳥肌が立った。この曲だけ渡辺省二郎さんのミックスなのだが、さすがに第一線のエンジニアの技術と感性を感じさせる仕上がり。勉強になった。


8. Nothing

 かなり前に書いた曲で、当時のメロウヘッド的にはバンドサウンド過ぎる、という理由でボツにしていた曲。その後同じ歌詞でGheeeの「Alright」を書いたのだが、今回このバンドでやったらどうだろう、と思って演奏したら見事にハマったので収録した。
 歌詞は替えようかとも思ったのだが、第一稿のパワーは超えられるものではないので、そのままで。なのでこの2曲は姉妹曲。
 小松君の凄いところは、ソウル/ファンク系を得意としながらも、こういう8ビートも小賢しくなくどかんと行けるところにある。林君も含めて、洗練されたカッコいい演奏者でありたい、みたいな気取りが全くなくその曲が求めるものを全力で表現出来る凄いミュージシャン達だな、と改めて思う。


9. Circuit of life

 シングルとして成り立つポテンシャルのあるものを多く収録したいという思いがあったので、この曲も最初はA.O.R的なアプローチでリズム入りで作っていたんだけど、アルバム全体を見た上でバランスを考えてこのアレンジに。
 たとえ同じところを何度もぐるぐると回っている感じがしたとしても、2週目3週目には必ず景色の違った面を見れるはずだ、いや見てやろう!という歌。
 これも苦手な指弾きで頑張っている。ドラムのいないところにベースを弾くのもなかなか大変。


10. Red signal

 歌詞のモチーフ自体はかなり前からあったのだが、なかなかこれといった曲に仕上がらなかった。けっこう難産の末生まれた曲。バンドでやることで解決した、といえるアレンジ。
 以前よく彼女をひろった交差点で、別れた今も、偶然出会うんじゃないかとつい探してしまう。出会ってどうするってわけじゃないんだけど…とか思ってるうちに信号が青になっても動けなくなってしまう、という迷惑な話。パトカーが来ても頑として動かない。頭の中のストーリーでは車ごとレッカーされて終わるんだけど。
 典型的なギターロックサウンドで、ストレートに仕上げた。これも意外にライブでは苦労した曲で、まだ練習が必要かな。


11. About a love

 「Never enough」を書いたときに、もう一曲、あまり自分が作り込まないゆるい感じのやつもやろうと思って書いた曲。歌詞もLucyに任せて書いてもらった。とても良い歌詞を書いてくれて感謝している。
 これもワンマンプロダクションで作った。バンドっぽいけど、通常のバンドアンサンブルとはかなり異質な音の作り方になっている。ライブではライブ用のアレンジで作り直すつもり。


12. 胸いっぱいの愛

 Plagues「センチメンタルキックボクサー」に収録されていた曲の再演。当時「最後のハイウェイの夢」「ハッピープレイス」とともにシングル用に書いた曲だったんだけど、この曲は選ばれなかった。アルバムも廃盤となり、ベストにも収録されてないこの曲が聴けなくなるのは惜しいと思い、また、Mellowheadのライブで演奏してみた時も違和感がなかったので、改めて収録した。(ちなみに、この曲もよく似た名前の有名曲があるけど、「センチメンタルキックボクサー」の頃は「サンキュー」「グッバイ」とか「被りのありそうな凝らないタイトルであえて曲を書く」というテーマに挑んでいた変なチャレンジ時期だった)
 歳を重ねた今、大人らしい演奏で、とは全く考えなかった。同じアレンジで当時26歳の自分とガチンコ勝負で挑んだ。今となっては不満が残る当時の(初期デジタルの)サウンドも、今の自分の技術で理想に近づけたかった、という理由もある。当時堀江君が弾いてくれたキーボード類も同じように弾いたつもり。リアルタイムで聴き続けてくれたみんなの思い入れまでは超えられないかもしれないけど、是非、並べて聴き比べてみて下さい。


「Daydream weaver」深沼元昭使用機材解説


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